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また欧州株高が先行指標になるか2023.04.14

 昨年10月に米株は最安値をつけてから半年経っても米株は10月の安値を割り込む気配はありません。前回も書いたように「もう下がる」「いよいよ下がる」「今度こそ下がる」「このようないびつな形で上がるのはおかしい」と言い続けています。

 
 しかしナスダック指数が2月の高値を抜いて今年の最高値を更新しましたが、続いて今週はSP500指数も2終値ベースで2月の最高値からの下げ幅の89%を戻しています。

 さらに今週は欧州の株価が強さを見せており、既に2月相場でイギリスの株価が過去最高値を更新していましたが、続いて今月はフランスの株価指数も過去最高値を更新してきました。ドイツの株価指数も今週は一時1万5800ポイント台を回復しており、一昨年11月の過去最高値1万6290から昨年9月の安値1万1862までの下げ幅の89%を戻していますので、着実に過去最高値に近づいてきています。昨年10月の底値からの上昇局面でも欧州の株価が非常に強い戻りを見せて、当時早見も「欧州株が日米の株価の先行指標だ」と色々な場でコメントしてきました。今回またイギリス、フランスそしてドイツと欧州の株価が値上がりしてきている事に要注目です。
 
 日本株については、前回も書いたように3月の日経平均の昨年10月から今年3月までの月足陰陽の並びは、〇〇●〇●〇となりました。戦後振り返るとこの並びになったのは4回目です。過去3回は全て翌4月の日経平均も月足は陽線〇でした。したがって今年も4月相場には期待を持って見ています。
 
 TOPIXの月足チャートでは今月はMACDがゴールデンクロスしてきました。これは前回2020年9月にゴールデンクロスして以来です。米株でも今月はSP500指数の月足チャートで6カ月線と12ヵ月線がゴールデンクロスしてきました。これも前回は2020年9月です。日経500と東証大型株指数も今月は月足チャートでMACDがゴールデンクロスしてきました。日米共に2020年9月以来の強気シグナルが点灯しているわけで、そのうえ今週はフランスの株価が過去最高値を更新するなど欧州の株価が強くなってきたのは心強い動きと言えます。
 
 日本株はこれから3月期決算の発表が本格化します。企業業績に関心が集まる季節になりますので、個別対応が重要になりますが、国内の個人消費や旅行などは引き続き好業績が期待されますので、期待して見ています。
 

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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