今年は年初からずっと強気のスタンスで書いたり話したりしてきました。途中で起きる短期的な調整場面でも動じることなく強気を貫いて「大きな上昇トレンドに変わりない」と言い続けてきました。
今週は米株が注目すべき強さを見せています。実勢を示すSP500指数とナスダック指数が、既にいち早く今年の最高値を更新していましたが、後れていたNYダウも新高値になりました。しかもFOMCでの0.25%利上げという想定通りの結果を受けて、1987年1月以来36年半ぶりの13日連続の値上がりとなりました。
1987年というのは10月に有名なブラックマンデーの大暴落が起きましたが、その前に年初から6月までほぼ一本調子にNYダウ株は上昇していきました。その1987年のスタートの時と同じ連騰記録が飛び出したわけです。早見はこれまで一貫して「2020年と同じで、疑いの中で育つ相場だ」と言い続けてきました。そこに新たに「1987年と同じ相場だ」という事が加わったわけです。
米株の実勢を示すSP500指数は、今月は月足チャートで12ヵ月線と24ヵ月線がゴールデンクロスして、大きな基調の変化を改めて示しました。SP500指数は昨年1月につけた史上最高値を抜きに行く可能性が大きくなっています。
一方日本株については、いち早くTOPIXが先週25日線を回復してきたのに続いて、今週は日足チャートでMACDがゴールデンクロスしてきました。7月3日の高値からの短期的な調整場面が終わって、再び上昇基調を強めていくのではないかと見ています。私は「あくまでも上昇トレンドの中での短期的な調整場面に過ぎない」という見方を変えませんでした。
前回書いたように、3月期決算企業の第1四半期(4-6月)決算発表が本格化しており、これを契機にさらに株高に向かうのではないかと期待していましたが、今のところ順調です。
私は5月から6月にかけて銀行株を週刊レポートや有料情報で次々に取りあげていました。その銀行株は今週利食いに回りましたが、続いて6月から取り組んでいた証券株が、特に中小証券株が強い値上がりになり、新高値が相次いで狙い通りになっています。さらに鉄鋼、電力、紙、電線、石油などTOPIX型の投資作戦を進めてきたのが、これまた狙い通りの成果につながって花開いています。
引き続きオールドエコノミー株をはじめとして、TOPIX型の投資作戦を主軸にして取り組んでいきます。
※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。