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弱気派が飛んで火に入る夏の虫2023.09.01

 私は7月29日のさくらインベスト福岡セミナーで「ジャクソンホール会合に向けて米株が下げるだろうが、あまり深押しを想定していると買いそびれる可能性があるので、下値を欲張らないように。」と話しておきましたが、案の定の展開になりました。
 
 8月18日の有料情報や19日の東京セミナーで、東証グロース市場やナスダック指数の逆張り指標であるRCIを使って、逆張りでとらえる場面に来たと明言して解説しました。
 東証グロース指数のRCIは、18日にマイナス95台まで低下しましたが、これは今年最低でした。グロース指数は17日と18日に2日連続で906のザラ場安値で下げ止まり、今週は980まで戻してきました。
 
 米株もナスダック指数は18日のザラ場安値1万3161で底打ちして、今週は1万4114まで戻してきました。SP500指数も18日のザラ場安値4,335から今週は4,532まで上昇しています。
 
 そしてナスダック指数とSP500指数の日足チャートは、先週の戻り高値で作られていた陰線包み足をクリアして、チャート的には自律反発の域を抜け出して、新高値が期待できる強い形に変わりました。ジャクソンホール会合に向けて下げたところが見事に押し目買いのチャンスを提供したわけです。私が指摘した通り逆張り指標がドンピシャリで底打ち場面をとらえました。
 
 前々回は「ここは調整局面の底打ちを待つ場面だが、その下げ波乱の中で逆に強さを見せている株を狙おう」という主旨を書いておきました。そして前回は「多くの投資家や市場関係者が弱気一色になったところから新たな流れが始まる。毎度おなじみの光景だ。」と書きましたが、まさしく毎度おなじみの光景が繰り返され、弱気派はまたしても当てが外れた形です。
 
 思い返せば今年3月に米銀が突然経営破綻して、世界中に弱気が広がった時も、私は3月11日に横浜で開催されたラジオNIKKEIセミナーで「これは春の嵐の突風のような一時的なものだから、過度に心配する必要は無い」と明言しました。実際その直後3月13日に米株はあっさりと底打ちして読み通りとなりました。今回のジャクソンホール会合も同じで、弱気派はことごとく読みを間違えています。
 
 日本株は今週TOPIX、小型株指数と中型株指数が早くも新高値になりました。日本株は米株以上に強いのです。自信を持って取り組みましょう。

 

 

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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