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阪神優勝は株高の経験則と解散・総選挙2023.09.15

 TOPIXが33年ぶりの高値になってから反落しましたが、チャートはまったく壊れていません。前回も書いたように、TOPIXの月足チャートは、1月の安値から今月で9本連続陽線です。これは2012年8月から13年4月までの9本連続陽線以来。つまりアベノミクス相場のスタートの時以来です。またTOPIXはこのままだと9ヵ月連続上昇となります。これは2005年5月から06年1月までの9ヵ月連続以来の記録になります。この時はちょうど2003年の大底から始まった小泉郵政改革ミニバブル相場でした。
 このようにTOPIXは、アベノミクス相場が始まった時や、小泉郵政改革ミニバブル相場の時と同じ強い形であることを頭に入れなければなりません。日経300、東証大型株指数、中型株指数、小型株指数、東証プライム指数、東証スタンダード指数もTOPIXと基本的には同じ形になっています。
 
 プロ野球では阪神タイガースが18年ぶりのリーグ優勝という事で盛り上がっています。これについては先週末9日の東京セミナーで詳しく解説しましたが、2リーグ制になって以降阪神がリーグ優勝した過去5回(1962年、64年、85年、03年、05年)の内62年以外の4回は日経平均の年足が陽線でした。またクライマックスシリーズで優勝した2014年も年足は陽線でしたから、これも加えれば6回の内5回は陽線、実に83.3%に達します。今年も現時点で日経平均の年足は陽線です。優勝の翌年もクライマックスシリーズ優勝も含めると過去6回の内5回は、やはり日経平均の年足は陽線でした。しかも阪神が優勝した年の内、85年はプラザ合意でバブル相場がスタートの年、03年はITバブル崩壊後の暴落相場が大底打ちの年、05年は前出の小泉郵政改革ミニバブル相場の年。14年はアベノミクス相場の年ですから、「阪神優勝は株高」という経験則は、なかなか興味深いものがあります。
 
 また岸田首相が内閣改造を行いましたが、これが解散・総選挙を占う上で注目されていました。NHKの最新世論調査をベースに内閣支持率と自民党の支持率を合計した青木率を計算すると67.1ですから、この状態で選挙をやっても自民党がかなり議席を減らすことは十分に考えられます。にもかかわらず自民党の選挙対策委員長に小渕優子氏を起用したことを見れば、解散・総選挙の可能性が無くなったわけではありませんが、それよりも岸田首相は来年の自民党総裁選の方にシフトしたと見る方が良いと思います。少なくとも10月の解散・総選挙の可能性は無くなったとくなったと見られます。
 
 来週は米国のFOMC、日本では日銀の金融政策決定会合があり、日米の金融政策が最大に焦点になりますが、今回のFOMCは利上げ見送りが9割以上の確率でのコンセンサスとなっています。こうしたことを踏まえながら投資作戦を進めていきたいと思います。

 

 

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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