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日米ともに株価に強気シグナル点灯2023.11.10

 前回のタイトルは「鬼門の10月を通過して流れが変化」としました。実際その後米株はナスダック指数が11月8日まで9日連騰、SP500指数も8日連騰で急上昇してきました。ナスダック指数の9日連騰というのは、2021年10月から11月にかけての11日連騰以来2年ぶりです。

 日本株も10月相場では日経平均の下げ幅が月間で今年最大となりましたが、その後は11月に入った途端に株価は急反発に転じて、TOPIXと日経平均が相次いで今年最大の上げを見せました。そして直近の上げで日経平均とTOPIXは9月の高値と10月の戻り高値を結んだ右下がりの上値抵抗ラインを上に突破してきました。

 

 先週の日経平均の週足チャートは安値で陽線包み足になっています。前回は今年1月の底打ちの時にこの形が出現。前々回は昨年10月の底打ちの時に出現したので、日本株は鬼門の10月で今年1月以来の底打ちの形を作ったと言えます。

 米株も実勢を示すSP500指数は、10月末に月足チャートで12ヵ月線と24ヵ月線がゴールデンクロスしました。これは前回2016年8月にゴールデンクロスして以来7年2ヵ月ぶりのことです。日米ともに10月とは打って変わって強い変化が出てきました。

 日経平均とTOPIXは直近の急上昇で、日足チャートで3日連続で窓を開ける「三空」の形になり、その後今週は急反落しましたが、三空が本当に危険なのは、ずっと上げ相場が続いて高値のところで出現した場合であり、今回のように底値からの立ち上がり初動で出た三空は危険なものではなく、逆に力強い上げが始まったことを告げるシグナルととらえるべきです。これは他の逆張り指標でも同じことが言えます。ですから今週7日の早見の有料情報では「三空を気にして売られた場面は押し目買いのチャンスを提供することになる」とコメントしておきました。

 今週は三空を気にして売られた場面で、8日にTOPIXの日足チャートでは10日線と25日線がゴールデンクロスしました。前回は9月1日の終値2349でゴールデンクロスして、そこから9月15日の高値2438まで一段高になっていきましたが、9月の時も底打ちして50日線を突破してからのゴールデンクロスで今回と同じです。前回「日本株は秋に下げたところは年末に向けての買い場を提供するパターンなので、10月で調整安が底打ちしたとみるなら、強気に転換しなければならない」と書いた通りで、チャート的な変化がそれを裏付けていると言えます。

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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