トップページ > 株式投資コラム > 相場観 > 大型株から小型株まで幅広く上がる相場

大型株から小型株まで幅広く上がる相場2023.11.17

 今月に入ってからの早見の週刊レポートのタイトルは
 11月2日号 「鬼門の10月を通過して流れが変化」
 11月9日号 「日米ともに株価に強気シグナル点灯」
でした。今月に入ってから日米の株価はグンと強くなっており、10月相場とは様変わりになっています。SP500指数は終値で9月14日以来の高値に上昇。ナスダック指数は8月1日以来の高値まで上昇してきました。ナスダック指数が2021年10月から11月にかけての11日連騰以来2年ぶりの9日連騰になったことが、やはり指摘した通り強気シグナルのひとつでした。

 

 SP500指数とナスダック指数は、ともに今週の週足チャートは安値から3本連続陽線の赤三兵の形になっていますが、これは底打ち場面からの赤三兵としてはどちらも3月の底打ち以来です。

 米株の実勢を示すSP500指数は、10月末に月足チャートで12ヵ月線と24ヵ月線がゴールデンクロスしました。これは前回2016年8月にゴールデンクロスして以来7年2ヵ月ぶりのことです。続いて今月はナスダック指数も12ヵ月線と24ヵ月線がゴールデンクロスしてきています。このまま確定すると、2010年3月以来実に23年8ヵ月ぶりのことになりますから、まさに大変化です。

 結局振り返ってみれば、2020年3月のコロナ暴落で「世界恐慌になる」と多くの人が考えましたが世界恐慌になどなりませんでした。今年3月に突然米銀が破綻して「リーマンショックの再現になる」と多くの人が騒ぎましたが、そのようなことにはまったくなりませんでした。逆イールドが、利上げが、リセッションがと弱気派が不安を煽ってもことごとく外れ続けて今に至っています。そうこうしているうちに、SP500指数は7月の最高値から10月の安値までの下げ幅の82%を戻し、ナスダック指数も7月の最高値からの下げ幅の86%を戻しました。米株は今年の最高値更新が視野に入っています。

 日本株も日経平均は直近の急上昇で、6月に付けた今年の最高値からの下げ幅の93%を戻して、米株以上に強い戻りで新高値が目前に近づいています。 

 早見は鬼門の10月を通過したとして、今月は日米の株価に強気の見方を言い続けて投資作戦を進めています。前々回「日本株は秋に下げたところは年末に向けての買い場を提供するパターンなので、10月で調整安が底打ちしたとみるなら、強気に転換しなければならない」と書いた通りに考えて行動しています。11月4日に、さくらインベスト大阪セミナーで「大型株から小型株まで皆上がる上昇相場を想定している」と述べておいた通り、今週は最後まで弱かった東証グロース市場もついに底打ちの形になってきました。

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

セミナーのお知らせ
セミナーの様子
☓ バナーを閉じる

有料情報「早見雄二郎の特ダネ株式ニュース」 お電話または、インターネットで早見独自の株式投資情報が手に入る有料サービス

電話有料情報(情報料300円)インターネット有料情報(情報料300円)はこちら