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1月相場が示した今年の方向性2024.02.09

 1月の早見の東京セミナーでお話したことですが、大事なことなので改めて当コーナーでも取り上げます。

 東京株式市場にとって1年の計は大発会の上げ下げではなく、1月相場がどのような動きであったかだと毎年お伝えしています。その1月相場がどうなるかを占うのが前の年の10-12月相場なのです。昨年の10-12月の日経平均の月足の陰陽を見ると、陰陽陰●〇●のパターンでした。戦後振り返るとこのパターンなったのは8回です。ではその8回の時、年が明けて翌年の1月相場の月足はどうだったかというと今年も含めて陽線〇6回、陰線●2回。勝率75%と高くなっています。つまり10-12月が●〇●のパターンになった時は、年明けの1月相場は非常に高い割合で陽線〇になるという流れがハッキリしています。

 今年は1月が前年10月以降の月足陰陽の流れに沿って陽線になりました。1月が陽線であった年は戦後今年も含めて合計49回あります。過去48回を見ると、その年の日経平均の年足が陽線で終わったのは38回でしたから、勝率79.1%です。つまり1月が陽線で終わった年は、その年の年足も陽線になる可能性が非常に大きいことを示しています。ですから今年の日経平均も大きな方向性としては上昇基調であり、今年の年足は陽線になる可能性が大きいと見ています。1年の計は1月相場にあるというわけです。
これで10月から1月までの日経平均の月足陰陽は●〇●〇のパターンになりました。10月から1月までこのパターンになったのは戦後今年も含めて6回です。過去5回のケースで2月相場はどうなったかを見ると、2月の月足は陽線〇4回、陰線●1回で、勝率80%に達しています。したがって今年も2月相場は日経平均の月足が陽線になることを期待するのがセオリーということになります。実際2月7日時点では今月の日経平均は陽線となっています。

 本来は「節分天井」という言葉があるように2月は必ずしも強くありません。実際戦後2月相場をトータルで見ると昨年までで陽線40回、陰線34回で勝率54%ですからマチマチであてになりません。節分天井という言葉があるのも不思議ではないわけですが、今回のように昨年10月から1月まで●〇●〇陰陽の並びになると、がぜん景色が変わってくるのです。ということを1月の東京セミナーでお伝えしておきましたが、その時に話した通り2月は上昇しています。それに沿って現実の相場の動きを観察しています。
 
 今週は米株もNYダウとSP500指数が史上最高値を更新しました。昨年6月と12月のセミナーでお伝えした2024年の日経平均の強気の見方にも全く変わりありません。  

※このコラムは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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