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ポスト岸田で秋相場に関心高まる2024.08.16

 前回書いたのは、8月5日に起きたブラックマンデー級の暴落を受けて、これが1987年のブラックマンデー型になるか、それとも2020年のコロナ暴落型になるかだということでした。つまりブラックマンデーの時のように、暴落後急反発しても、それがいわゆる「デッドキャットバウンズ」という一過性の反発で、そこからすぐにまた底割れで二番底を取りに行くか、それともコロナ暴落の時のように二番底は無く上昇トレンドに復帰していくか、どちらのパターンになるかということでした。

 日経平均は8月5日に4,450円安と暴落した後、翌日3,217円高、翌々日414円高となり、ブラックマンデーの時と全く同じ歩みを見せましたが、日足チャートは暴落の翌日の急反発で「陰の陽はらみ」という底打ちを示す形となり、さらに3日連続陽線で「赤三兵」の形にもなり、ブラックマンデーの時とは違う形になりました。したがって早見は3連休前の先週8月9日(金)の有料情報で、「二番底への懸念が解消されたわけではないが、チャート的にはひとまず警戒を緩めて強気に転じても良い」という見方をお伝えしました。案の定3連休明けの今週13日に日経平均は1,207円高と急上昇し、14日も209円高、15日も284円高と続伸しました。
 
 2020年3月のコロナ暴落の時も二番底になっていくことが懸念されていましたが、結局3月の最安値を割り込むことはなく再び上昇基調に戻ったので、早見は4月のさくらインベストセミナーで「これ以上の暴落を心配するよりも、いかに買っていくかを考えるべきだ」とお伝えして、5月に「もう大丈夫だ」と安全宣言を出して正式に強気に転換しました。そこから日経平均は本格的に上昇していきました。二番底はすぐにつける場合もあれば、数ヵ月先になる場合もありますから、そのあたりは柔軟に観察して対処しなければなりません。米経済の減速もはっきりしてきて、FRBが9月に利下げを実施する可能性も一段と大きくなっています。
 
 しかし今週は岸田首相が自民党総裁選に出馬しないことを表明しました。これにより新たな総理大臣が決まることになり、果たして誰が次の政権の座につくのか株式市場にとっても大きな影響があります。解散・総選挙自体は株式市場にとっては通常買い材料です。ただ次の総理大臣が緊縮型の政策運営をする人物なら、株式市場にとっては逆風になります。それはリーマンショックの後、自民党から民主党に政権交代した時と同じコースを歩む危険を伴います。現時点では次の総理大臣候補が明確に定まっていないのでこれ以上は書けませんが、次回9月7日(土)の早見の東京セミナーの時に、そのあたりについて色々お話しさせていただく予定です。ぜひ参考にしてください。

は今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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