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9月相場は重要局面2024.08.30

 前回は「SP500指数に昨年11月以来の強気シグナルが出ている」として、7月の史上最高値更新が射程圏内に入ったと書きました。今週は主要な米株指数の中で、まず先頭を切ってNYダウが7月の史上最高値を抜きました。SP500指数も終値ベースでの史上最高値であった7月16日の5,667に対して、8月23日の終値で5,634まで上昇して、終値での史上最高値にあと33ポイントに近づいていました。

 前回も書いたように、SP500指数が、8月19日まで8日連騰で立ち上がってきました。これは昨年11月以来です。さらにSP500指数は2週線と5週線がゴールデンクロスしましたが、8日連騰とこのゴールデンクロスが重なったのは、昨年11月以来であり、つまり米株の現状は昨年11月と同じ強気シグナルが点灯したと見たわけです。その直後のNYダウの史上最高値更新ですから、基本的な読みは変わりありません。

 今週はエヌビディアの決算が発表されましたが、早見の有料情報で毎朝お伝えしてきたとおり、高すぎる市場の期待値に届かない結果となりました。同時に500億ドルの自社株買いも発表しました。当然発表直後の時間外取引ではエヌビディアの株価は急落しましたが、結局はその下げが押し目買いの場面を作ると見ています。早見は7月から半導体関連株からは手を引いてきましたので、むしろ半導体関連株が新たな買いチャンスを提供してくれることを期待しています。

 いよいよ9月相場、つまり秋相場に入るわけですが、9月は米国はFRBが最低でも0.25%の利下げを実施する可能性が大きく、日銀は更に金融正常化に向けてタカ派的な政策を打ち出すかどうかが大きな注目ポイントで、それに9月27日投票で自民党の新総裁、つまり次の総理大臣が決まります。早見は既に次の総理大臣を前提に投資作戦を進めていただいています。もちろんまだ投票日まで約1ヵ月ありますから、情勢が変化する可能性はあるので、9月7日(土)の早見の東京セミナーで、さらに詳しく解説する予定にしています。
 
 そして自民党の新総裁、つまり次の総理大臣が決まれば、続いて10月に衆議院を解散して、11月に総選挙というコースを想定しています。東京株式市場にとっては解散・総選挙は基本的に株高要因です。現状では日本株には円高が重くのしかかっていますので、米株と違い日経平均やTOPIXが7月の史上最高値を抜くのは容易なことではありません。それだけに新政権誕生で期待感が盛り上がり、株高に追い風となるかどうか注目されます。

当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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