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ディフェンシブ系の株に重点2024.09.06

 まずNYダウが7月の史上最高値を抜き、SP500指数も終値ベースでの史上最高値であった7月16日の5667に対して、8月30日の終値であと19ポイントに近づいて、いよいよ新高値かと思わせましたが、レーバーデーの祝日明けで急落してしまいました。
 
 SP500指数が、8日連騰で立ち上がってきたのと、週足チャートで2週線と5週線がゴールデンクロスしたのが重なったのは昨年11月以来であり、昨年11月と同じ強気シグナルが点灯したと見たわけですが、その直後にNYダウが史上最高値更新でしたから、今度はSP500指数の新高値を期待しましたが、米経済の悪化懸念とエヌビディアショックが米株を崩しました。

 早見は7月から半導体関連株からは手を引いていましたので、むしろ半導体関連株が新たな買いチャンスを提供してくれることを期待していましたが、前回も書いたように円高圧力も強いので焦る必要はありません。エヌビディアはチャート的には非常に難しい位置まで下がっており、うかつに手を出せないところにあります。じっくり様子を見て底打ち反転を確認する方が良いでしょう。

 日本株については円高圧力がのしかかっており、日経平均とTOPIXが7月の史上最高値を抜くのは容易なことではないと指摘してきましたが、米経済の後退懸念が高まってきているので、今月のFOMCでは最低でも0.25%、場合によっては0.5%の大幅利下げが行なわれる可能性が大きくなり、それを背景に今週はドル円が143円台まで円高が進んでいます。日本株にとっては円高が重石になります。

 今週戻り高値で急落した結果、日経平均はチャート的には再び不穏な形になってきました。早見は8月5日の暴落の後、8月9日に有料情報で、「二番底の懸念が解消されたわけではないが、チャート的には強気に戻ってよい」とお伝えしました。実際日経平均はその8月9日の終値から9月2日の高値まで4055円も急上昇しました。しかし「二番底の懸念が解消されたわけではない」と付け加えておいたように、二番底というのはブラックマンデーの時のようにすぐにやってくる場合もあれば、数ヵ月後にやってくる場合もあります。それはケースバイケースですから、注意は怠れません。

 こうした状況で早見は7月から半導体株に代わって小売りや食品、外食など円高メリットに絡めてディフェンシブ系の銘柄に重点を移してきました。それらが8月の暴落を乗り切り、成果につながっています。今週も4日に日経平均がまた1600円以上の下げ幅で8月5日以来の大きな下げになりましたが、その中で週刊レポートで買い推奨した日用品株の花王(4452)が逆行高で、1ヵ月ぶりの高値になりました。引き続きディフェンシブ系の株に目を向けます。

当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋したものになります。

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