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日経平均も史上最高値更新に挑戦2024.10.11

 前回「中東情勢が問題だが、10月は総選挙=株高が基本」と書きました。

 石破首相は衆議院を解散して、10月27日の投票日に向けて事実上の選挙戦に入りました。前回も書いたように戦後振り返ると、解散直前日から投票日直前日までの日経平均は、1967年以降17回連続で上昇しています。半世紀以上にわたりこれだけの連勝記録を作っているわけですから、これを無視するわけにはいきません。

 それを崩すような要因として出てきたのが中東情勢の悪化という地政学的なリスクですが、イランとイスラエルの戦争がさらに拡大して収拾がつかなくなる事態に発展するようなことさえなければ「総選挙は株高」という目で見るべきだと思います。

 日経平均の週足チャートを見ると、今週は5週線と26週線がゴールデンクロスしてきました。前回昨年11月にゴールデンクロスして以来です。前回はその時の3万3625円から今年7月の史上最高値4万2426円まで26%上昇という強いトレンドを作りました。前々回は昨年2月に2万7513円でゴールデンクロスして、そこから昨年6月の高値3万3772円まで22%上昇しました。そのゴールデンクロスが今週また実現してきているわけです。しかも8月の暴落が最安値でしたが、その後9月2日の戻り高値を抜いたので、チャート的にはN字型の上昇パターンに転換しました。したがってこうしたチャート的な強い変化は要注目です。

 既に米株はNYダウとSP500指数が9月下旬に史上最高値を更新していましたが、先日発表された雇用統計が市場予想を大幅に上回る強い数字で米国の景気後退懸念が薄らいだため、今週はどちらもまた史上最高値を更新しました。

 株式市場に大きな影響を与える米半導体関連株のエヌビディアも、日足チャートが大きな三角もち合いを上に放れてきたので、これも安心感を与えます。それを先読みして早見の有料情報では、エヌビディアとの関わりが深い半導体関連株のアドバンテスト(6857)を9月25日に6,588円のところで買い推奨しましたが、今週は7,793円まで18.2%値上がりして新高値になりました。半導体関連株の中で別格と言える断トツの強さを見せています。

 日本株については「日経平均が7月の史上最高値を抜くのは容易なことではない」と指摘しましたが、それでも前述のようにチャート的には上に行きたがっていることを示唆する強い形が出てきました、そこにちょうど解散・総選挙が重なって、NYダウとSP500指数が史上最高値更新、エヌビディアに株価が調整完了となっているので、日経平均もチャート的には史上最高値更新に期待が持てる形になってきています。

当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・一部修正したものになります。

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