日経平均の日 足チャートは、10月15日に4万円台を回復したところでアイランドリバーサルの悪い形になっていることは既にお伝えしましたが、一方で前回書いたように、10月はTOPIXの月足チャートが最高値から4ヵ月連続陰線の悪い形になることを回避しました。
続いて今週は米大統領選でトランプ氏が勝利して、米国の大統領としては史上2人目の極めて珍しい返り咲き再選を果たしました。米株が大統領選の投票日にかけて上げていった年は、8割以上の確率でその時の政権与党の候補者が勝利していたとか、候補者の名前入りカップの売れ行きが多い方がたった1回の例外を除いて勝利していたというようなジンクスをことごとく打ち破りました。その候補者カップのジンクスを破った、過去たった1回の例外が2016年に大統領選でトランプ氏が初当選した時ですから驚きです。もし今回民主党ハリス勝利なら米国は前回4年前の時以上の混乱になり、まさに内乱状態になりかねないと心配しましたが、それも回避されました。
この選挙結果により株価は不安感が解消されて、結果が判明した6日の東京株式市場は日経平均が終値で1,005円高と急上昇。ドル円も7月末以来の154円台まで円安が加速。7月の史上最高値と10月の戻り高値を結んだ右下がりの上値抵抗ラインも突破して、まさにアク抜けの形です。私は「日経平均が7月の高値を抜くのは容易なことではない」と言い続けてきましたが、ようやく新高値を狙えるチャンスがやってきました。
米株についても2008年のリーマンショック以降、大統領選の年の米株は、投票日にかけて値下がりしていっても、投票日以降は上昇に転じて年末年始の株高に突入するパターンが多くみられることを有料情報でお伝えしておきましたが、トランプ再選で6日の米株は急上昇して、NYダウ、SP500、ナスダック指数は揃って史上最高値を更新しました。今回も有料情報でお伝えした経験則に沿った展開になりました。
10月19日の東京セミナーで注目株に取り上げた助川電気(7711)が8日間で約57%も値上がり。先週の週刊レポートで「テクニカル変化に注目」で取り上げたフルッタフルッタ(2586)も、今週はたった3日間で38.2%も値上がりするなど、早見が取り上げた小型株からヒットが相次いでいます。前回「特に小型株に狙いをつけていきたい。」と書いた通りです。
ここからは日米の選挙という今年後半最大のイベントを通過したので、チャート的な変化に基づいて再び中大型株にも目を向けます。特に金利上昇が追い風の銀行株が大きな変化を見せています。
当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・一部修正したものになります。