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スタンダード市場やグロース市場の強さに注目2025.02.07

 今年に入ってから、いきなり中国の株価が年明けとしては2016年以来の急激な下げとなりましたが、日経平均も大発会に500円以上の下げ幅で急落して、12月27日のザラ場高値4万398円から1月17日の安値3万8055円まで一気に2300円以上もの急降下となり、波乱のスタートになりました。その後1月24日に4万279円まで急上昇したものの、そこからまた急落して2月3日の安値3万8401円まで1,800円以上も下げました。 

 日経平均が昨年7月に4万2426円の史上最高値を付けた後、早見は一貫して「日経平均が7月の高値を抜くのは容易な事ではない」と言い続けてきました。実際半年経っても史上最高値を抜くことは出来ず、それどころか10月以降は4万200円台~4万300円台で強力な上値の壁を作っています。この壁すら突破することが出来ません。

 そうこうしているうちにドル円が今週急速な円高になっており、1月9日に158円台で円安がピークアウトしてから今週は2ヵ月ぶりに151円割れまで円高が加速して、無気味な動きになっています。

 ディープシークショックは限定的でしたが、続いて今度はトランプ大統領の他国に対する追加関税攻撃が繰り出されて波乱を巻き起こしました。それでも米国の株価は崩れるほどには至らず、今週は急速に戻してきています。中国の株価も香港の株価指数は終値としては昨年11月7日以来の水準に上昇して、年明けの下げ波乱を解消しました。

 しかし日本株は半年経っても史上最高値を抜けず、10月以降の上値抵抗ラインすら突破できないわけですから、非常に動きが重いと言えます。日経平均もTOPIXも何としても上には行かせないぞという固い意志のようなものを感じさせるかのようです。言い換えればある一定水準まで上げると、必ず売りが出てきて頭を抑えているような動きです。

 その中で強さを見せているのが東証スタンダード指数やグロース250指数です。特にスタンダード市場TOP20指数は、12月から急上昇して昨年7月の高値を一気に抜いて上放れとなりました。グロース250指数も週足チャートの一目均衡表では先週雲の上に抜け出しました。これは一昨年6月の高値以降で初めてです。東証銀行株指数も1月相場で2007年7月以来の高値を回復しました。今週も上げ一服ではありますが、高値水準を保っています。早見はスタンダード市場では11月の東京セミナーから暗号資産関連株のメタプラネット(3350)とリミックスポイント(3825)を徹底して追いかけて成果を挙げています。

 こうした強いものに引き続き積極的に目を向けていきましょう。

当レポートは今週木曜発行の会員向けレポートから抜粋・一部修正したものになります。

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