前回の当コラムでも書いたように、日経平均は4月と9月に付けていた2万2300円台から2万2000円台にかけての上値の壁を突破して、半年ぶりの大きなブレイクアウトの形になりました。
先週は東証一部の騰落レシオが過熱シグナルを示していることが話題になりましたが、早見は先週17日(木)のラジオ番組で、同じ逆張り指標でも早見が重視している日経平均のRSIは16日に59・1まで上昇している程度で、過熱ラインの80には届いておらず、まだ日経平均がピークアウトするレベルではないとお話しました。案の定、その後も日経平均はさらに2万2800円台まで値上がりしています。これでRSIは25日に88まで上昇して過熱ラインの80を超えました。
今年に入ってから振り返っただけでも、前回は9月24日の終値2万2098円でRSIが97・3でピークアウトしました。これが日経平均の終値ベースでの9月の最高値となり、その後10月4日の安値2万1276円まで調整安になりました。
その前は4月17日の終値2万2277円でRSIが89・5でピークアウトしました。この時は4月25日の終値2万2307円が終値としての最高値でしたが、RSIがピークアウトしてからは日経平均はそれ以上大きくは上に行かれずに頭を抑えられました。
このように見てくると、今年の最高値を更新して、今回RSIが80を超えてきたということはそろそろ目先注意ということを示していると思います。
※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。