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相場は相場に聞け2019.12.20

日経平均は今週2万4091円まで上昇して、今年の最高値を更新しています。これで昨年10月のアベノミクス相場での最高値であった2万4448円にあと357円と近づいてきました。年内に昨年10月の高値を抜くことが出来なかったとしても、月末終値としての最高値は昨年9月末の2万4120円でしたから、まずは大納会の終値でそれを上回り、一足先に月末終値ベースでアベノミクス相場の最高値を更新するだけでも来年に期待を持たせるのに十分と言えます。

今年は8月までと9月以降では相場の状況がガラリと一変しました。8月までの方向感の定まらない、或いは時折大きな値下がりが起こる相場を見て来て、それが頭に焼きついている投資家は9月以降の上昇相場の波に乗ることが出来ず、日経225ダブルインバースETF(1357)の買いや日経225レバレッジETF(1570)のカラ売りなど弱気の投資に凝り固まり、それが裏目に出ている向きが多いと思います。

私は9月から始まった今年後半の上昇相場の変化を直ちに捉えました。順張りを基本としていますので、上昇傾向の波に乗っていくのが当然のやり方です。したがって東証一部の大型株から新興市場の小型株まで幅広く手を伸ばしていただき、利益につなげて来ました。

相場の変化に素直に対応出来ず、過去にとらわれ柔軟さに欠けていると、容赦なく取り残されたり、大損する羽目になるので、相場の世界で生き残るには柔軟に変化を認めて流れに乗っていくことが大切であるとセミナーラジオ番組でもお話してきました。

多くの人々が心配していた米中協議も第一段階が合意に達しました。実際は問題は何も解決していませんが、これ以上悪くならなければそれで良いという売り飽き、アク抜けという雰囲気で、日米共に株価が上昇しています。

「相場は相場に聞け」と言われるように、それまでの考えや読みと違う動きになってきた時は、相場に乗っていくことが重要であるということです。それが出来ない投資家が置いてきぼりを食ってしまいます。

前回の当コラムでも指摘したように、一旦陰線に転じた日経平均の年足が翌年すぐに陽線に変わるというパターンは平成以降で初めてです。過去は昭和時代に遡らなければなりませんが、過去5回の例で見ると、その場合は翌年も全て連続年足陽線となっていました。9月以降ここまでの上昇相場は非常に大きな変化であることを改めて頭に入れて見ていきましょう。

※このコラムは毎週水曜発行の会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。

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