早見は折に触れてロスカットルールの大切さを説いている。会員向けや有料情報、セミナーで取り上げる推奨銘柄については、推奨時点から最悪2割下落した場合は自動的に手仕舞い売りの指示を出すロスカットルールを厳守している。突発的な悪材料が出て急落する場合もあるので、実際は各自の買い値に比べ2割下げた場合は、指示が有る無しに関わらず速やかに損切り手仕舞い売りをするようにお話をしてきた。
これは最悪のロスカットルールであり、通常はそこまで下げる前にチャート的、テクニカル的な悪い変化を捉えて速やかに手仕舞い売りをして頂き、新しい強いものに乗り換えていくようにしている。
3月~4月にかけてマザーズのジグソー(3914)に5回買い推奨して、5回連続短期値幅取りに成功したが、4月20日に2万1000円台で最後の利食い売りを指示したところから5月17日の安値まで45%も下落してしまった。これは高値売り抜けに成功した例だが、利食いにせよ、損切りにせよ、売るべき時には未練を残さずに売っていかないと銘柄や材料にこだわると大変なことになってしまう一つの例だ。
値上がりすると見て株を買うのであるから損切りしたくないのは人情だが、株価は人情とは無関係に冷酷非情に下げる時には下げていく。いかに大きな材料があっても、いかにその会社が魅力的に見えても、株価で判断するようにしていかなければならない。
最悪の場合、買い値から2割下げたら手仕舞い売りというロスカットルールを厳格に適用しているが、各自それぞれ自分なりのロスカットルールを設けて、それに従う事により致命的な大損を被らないように心がけて頂きたい。
また、レポート会員向けの週刊レポートは比較的中長期で取り組んでいるが、FAX会員やEメール会員、有料情報では短期的な観点で取り組んでいるので、通常は推奨時点から1ヵ月経っても利が乗らない場合は、効率が悪いと判断して新しいものに乗り換えていく事を原則としている。短期投資で1ヵ月かけてもものにならないのは明らかに何か判断が間違っていたわけで、塩漬けを作らないように効率良く動く事を心がけよう。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。