日経平均やその他多くの業種とは対照的に、建設株指数は全く崩れを見せず、2012年のアベノミクス相場スタート以降、一貫して右上がりの上昇トレンドを保っている。その代表格が大成建設(1801)だ。
建設株指数は96年7月以来、20年ぶりの水準まで上昇して、今月は月足のMACDがゴールデンクロス寸前にきている。3月以降上値抵抗ラインになっていた壁を4ヵ月ぶりに突破して上放れとなり、新たな局面に突入した。
抜群に強い大成建設は25年ぶりの高値となっているが、他の大手ゼネコンを見ると、大林組(1802)が昨年11月の24年ぶりの高値をまだ抜く事ができず、清水建設(1803)は昨年8月の19年ぶりの高値をまだ抜けていない。鹿島(1812)に至っては2006年の高値もまだ抜いておらず、大成建設がいかにダントツの強い動きであるかがよく分かる。
早見も日経平均が値上がりに転じた7月11日に直ちにFAX会員とEメール会員、有料情報で大成建設に863円のところで買い出動を指示したが、今週は920円まで順調に値上がりしてきた。経済対策に沿って最も注目される建設株の中で、その中心である大成建設がどこまで値上がりしていくか、楽しみに見ていたい。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。