株式市場では日々様々な好材料が取り上げられ、投資家の注目を集めて株価が急上昇する銘柄が出てくるわけだが、忘れてはならないのは、「いかに好材料であっても、株価の上で織り込み済みとなってしまえば、その後株価は大きく崩れることが当たり前のように起こる」ということだ。
昨年も投資家の関心を集めたそーせいグループ(4565)が5月の最高値2万6180円から12月の安値1万2470円まで52%も下落して、半値以下になってしまった。このような事は決して珍しくはない。
直近でも、今月に入ってジャスダックのメガネスーパー(3318)がやはり好材料が飛び出して1月19日に107円の最高値をつけたが、そこから23日の安値69円まであっという間に約36%も下げて、週足は悲惨な異常に長い上ヒゲとなってしまった。
このように、株価が大きく崩れてもなお材料にしがみつく投資家が多いのも現実であるが、結局その後さらに値下がりしたり、長期間にわたり塩漬け状態になるのはこれもまた珍しくない。
材料は買う時のきっかけであり、その後は株価の動きで判断していかなければならない。チャート的・テクニカル的な変化や、各自それぞれにロスカットルールなどを決めて、見込み違いになった時の対応をしていく事を改めて肝に銘じるようにしよう。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。