朝鮮半島情勢の緊迫化に伴い、株価や為替相場にも影響が広がってきている。ドル円は3月下旬以降、110円10銭台と20銭台のところで何度も安値をつけて下げ止まりの気配を見せていたが、今週ついに108円台に突入し、再び崩れた形だ。
日本にとっては朝鮮半島という隣国の有事が懸念されるわけだが、とりあえず投資資金はリスク回避でアメリカ国債の買いに向かい、それがアメリカの金利低下に繋がり円高・ドル安になるというパターンで、同時に金も値上がりしている。
「遠くの戦争は買い、近くの戦争は売り」という相場格言は今のところ日本の株価にのみ当てはまっている。このまま朝鮮半島情勢が更に緊迫していくにつれて円高が一段と進む可能性もあるので、米ドルMMFは手仕舞って、ひとまず手を引くべきだと考える。
■ドル円 週足
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。