トップページ > 株式投資コラム > 臨時コラム > 緊張高まるイラン情勢

緊張高まるイラン情勢2018.08.10

イランに対するアメリカの制裁措置が再発動されたことを受けて、イラン情勢が不安感を高めてきている。イラン国内でも経済低迷に抗議するデモが行なわれており、イランの通貨の下落も大きくなってきた。

11月に予定される次の制裁措置にはイラン産原油の禁輸が盛り込まれており、これに反発したイラン側がペルシャ湾の入り口であるホルムズ海峡を封鎖する姿勢をほのめかしてきている。ホルムズ海峡はイランだけでなくサウジアラビアやクウェート、イラクなどからの原油がタンカーで運ばれる重要ルートで、世界の海上輸送原油の3割以上が通過している。しかもその内8割以上が日本などアジア向けであり、万が一ホルムズ海峡に有事が起きた場合は、日本経済にとっては生命線を脅かされることになる。

NYの原油相場は昨年6月の底値42ドル台から今年7月に74ドル台まで値上がりして、2014年11月以来の水準に上昇してきた。

ホルムズ海峡を封鎖すればイランが国際社会からの大きな反発を招き、孤立する道を選ぶことになりかねないのでそう簡単には踏み切れないだろうが、アメリカは中国に対する貿易戦争など強気で攻勢をかけているので、まさに油断することが出来ない状況になっている。

■WTI原油 月足

※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。

レポート会員レポート会員

全体的な相場観から、個別銘柄の推奨、アフターフォロー、テクニカル的な変化を見せた銘柄の分析、株式市場に影響する多岐に渡るニュースを早見独自の視点で解説します。
週に一回発行するレポートをお届けいたします。

☓ バナーを閉じる

有料情報「早見雄二郎の特ダネ株式ニュース」 お電話または、インターネットで早見独自の株式投資情報が手に入る有料サービス

電話有料情報(情報料300円)インターネット有料情報(情報料300円)はこちら