10月1日に発表された今年のノーベル医学生理学賞は、京都大学名誉教授の本庶 佑(ほんじょ たすく)氏が受賞したが、その研究成果である「PD-1」が小野薬品工業(4528)の画期的ながん免疫治療薬「オプジーボ」を生み出すことになった。「オプジーボ」は既に広く使われており、実際に多くの患者の命を救っているだけに、今回は史上初のノーベル賞のお墨付きを得たがん治療薬ということになった。
このニュースで株価は10月2日に3430円まで急上昇して、3月の3389円を抜き新高値になった。その後は利食い売りに押されて反落しているが、今回の受賞によりこの薬に対する注目度が更に高まり、適用範囲の広がりが期待できるので、長い目でじっくりと見ていくべきだと思う。
2012年に京都大学の山中教授がiPS細胞でノーベル賞を受賞した時に当時タカラバイオ(4974)が数ヵ月間に渡り大きく値上がりしていったが、形としてはその時を参考にすべきだと思う。
■小野薬品工業(4528) 月足 ※推奨銘柄ではありません。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。