日経平均は12月と1月の2万4100円前後でのダブル天井の形となり、新型コロナウイルスの感染拡大不安で今週は2万31115円まで急落してしまった。これとは対照的に強さを保っているのが東証REIT指数だ。昨年12月の安値から一貫して右上がりを保っており、日経平均の急落でもびくともしていない。 週足チャートを見ると昨年11月の最高値から調整安になっていたが、直近では5週線と13週線がゴールデンクロスの形になってきており、週足のMACDも上向いて調整完了の気配を見せている。
新型コロナウイルスの感染拡大不安で世界的に経済活動への大きな影響が懸念されており、景気減速=金利低下という期待感が背景にあり、資金逃避先としても改めて分配金利回りが高いREITにとっては追い風になってきたと思われる。
2月決算のREITではサンケイリアルエステート(2972)、日本アコモデーション(3226)、GLP投資法人(3281)、ヒューリックリート(3295)、野村不動産マスターファンド(3462)、ザイマックスリート(3488)、タカラレーベン不動産(3492)、日本リテールファンド(8953)、オリックス不動産(8954)、大和ハウスリート(8984)などがある。REITは利回りが高いので決算期に合わせてのカレンダー投資が有効だ。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。