早見の週刊レポートで買い推奨して持続していただいているステラケミファ(4109)の子会社であるステラファーマが東証への上場を申請した。このステラファーマが現在取り組んでいるのがBNCT(ホウ素中性子捕捉療法)だ。
これは従来のガン治療と異なりガン細胞を選択的に破壊することが出来る治療法だ。放射線治療をすでに受けた後でも施術が可能で、正常組織への影響が少なく、術後の生活の質も従来の治療法に比べて良好であると期待されている。昨年から一部のガンに対して保険適用もされた。週刊女性2021年2月9日号でこのBNCTについての詳しい記事が掲載されたが、「数日でガンが溶けていくように消えていくので本当に驚いた。45年以上放射線医師として働いてきたが、初めての経験だ」(南関東BNCT研究センター・高井センター長)とのコメントも出ている。BNCTは2018年に治験を終了して、頭頚部ガンでは奏功率(治療効果が表れる割合)が71.4%という高い成績を挙げている。ステラファーマの上場が承認されれば、このBNCTについて株式市場で注目度が高まるかもしれない。2月10日に発表される9ヵ月決算でどのような数字が出るかにも注目。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。