NTT(9432)は1月の最高値192円90銭から今週151円40銭まで21.5%下げた。月足チャートは今月で4本連続陰線だが、前回書いたように、この株の月足が最高値から4本連続陰線で下げてきた場合は、短期的には戻りに転じても、本当の意味での大底ではなく、戻り売りでまた下げていくことを覚悟する必要があると言える。
そこで逆張り指標で見ると、月足のRSIは今月ゼロまで低下して下限に届いた。これは2018年3月にゼロまで低下した時以来で、前回は3月末の98円から5月の高値109円まで11.2%上昇した。また12ヵ月線とのカイリ率は24日の終値でマイナス11.6%まで拡大してきたが、これはマイナス10%以上になったのは2020年9月末のマイナス15.4%以来で、前回は9月末の86円から大上昇相場のトレンドがスタートした。SMBC日興証券がここで目標株価192円を打ち出した。そろそろ下げ過ぎ感が台頭して戻りに転じてもおかしくない状況。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。