京都大学の山中教授がiPS細胞でノーベル賞を受賞したことをきっかけに関連銘柄に火がついたが、特にタカラバイオ(4974)やコスモ・バイオ(3386)などベンチャー系のバイオ企業の株価が大きな値上がりを見せている。
早見は昨年も山中教授の受賞有力と見てタカラバイオに注目していたが、今回はついに受賞となったのでタカラバイオの株価がこれから非常に大きな相場に発展していくのではないかと見ている。
ただ、直近10月4日の安値415円から17日に1010円まであっという間に2・4倍に値上がりして、2007年7月以来5年3ヵ月ぶりに4ケタに乗せたので17日には一気に780円まで下げて株価急反落の下げ波乱になっている。
日足チャートでも16日までで4つ窓を開けており注意を要する。
ただ、iPS細胞は単なる基礎研究では無く即戦力となる期待が大きく、今後膨大なマーケットが見込まれている。
タカラバイオはiPS細胞作成に必要な遺伝子や試薬の販売、作成の受託、安全性データ分析など、最も川上に位置する重要なポジションにある。それだけに関連銘柄で本命視されている。
加えてマザーズ上場だが商いが伴っており、出来高、売買代金共に多くの投資資金を巻き込むことが出来るのも魅力だ。短期的な下げ波乱をこなしつつ、今後どのような相場に発展していくか大きな関心を持って見ていきたい。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。