今年に入ってから日本株の状況が非常に悪くなり、直近でもさすがにここまで下げれば値ごろ感で止まると見られた新興市場も、もう一段下げる展開になってきている。
早見は以前から致命的な大損を防ぐためにロスカットルールを厳守するようにお伝えしてきた。大多数の会員はそれを理解して守っていると思うが、やはりどうしてもロスカット出来ず、結果的に更に大きく株価が下げて手の打ちようがない大損を被る投資家が必ずと言っていいほど出てくる。そのようになってから相談を受けても手遅れなのだが、特にバイオ株のように、なまじ夢があるだけに売る踏ん切りがつかず、惨憺たる暴落状態で悲鳴を上げる投資家が少なからずいるわけだ。
各自ルールを決めて、自分の買い値から一定の値下がりになった場合には速やかに損切り手仕舞い売りをするロスカットルールは、自分を守るためのものだ。それがなかなか出来ないのはその株や材料に惚れこんでしまっているためだ。
株式投資の世界では利益が保証されているわけではなく、好材料があっても株価が逆に下げていくのは珍しいことではない。それだけに特定の株や材料に惚れこんでしまうのは、かえって裏切られて致命的な大損になる可能性が大きい。
買う時にはさまざまな根拠で買うとしても、見込み違いになった場合には、チャートやテクニカル分析、ロスカットラインに沿って、きっちりと損切りをすることが重要であるということを改めてお伝えしておく。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。