昨年秋以降、明らかにバブル相場の状態になっていた中国の株価が6月についに暴落に転じた。上海総合株価指数は6月12日の最高値5178から6月30日の安値3847まで25・7%も下落した。
早見も既にラジオ番組等でこの最高値をつける直前に、中国株から過去最大の投資資金の流出が起こっていることを指摘しておいたが、案の定その後崩れてしまった。最高値から週足は巨大な陰線を出現させたが、これだけの大きな陰線を出現させたのは2007年の大天井直後にも無かったことで、なお且つ6月の月足は最高値で大きな陰線つつみ足となった。
こうしたテクニカル的・チャート的な形を見る限りでは中国株はバブル相場に大天井を打ったと考えてもおかしくはない。ただ、追加利下げや公的年金による大量の株買い支え等、当局も黙って見ているわけではない。
日本のバブル相場の時にも87年にブラックマンデーが起きたが、当時も直前の高値から大底打ちまで短期間で2割以上下げていた。それでも上昇相場は終わらなかったわけだが、果たして日本のバブル相場のような展開で絶好の突っ込み買いのチャンスとなるのか、悪夢の始まりか、中国株は油断が出来ない状況だ。
とりあえずはこの下げで26週線のところで止まり、一旦は落ち着きそうだが、注意深く見ていこう。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。