早見は日頃から「自分の買い値より最悪で2割値下がりした場合はドクターストップ」ということで、自動的に損切り、手仕舞い売りを行うように呼びかけてきた。これは最悪の場合のロスカットラインで、それ以上の大きな損失を食い止めなければならないからだ。
例えば8月6日(木)朝の早見のラジオ番組で取り上げた注目株の1つsMedio(エスメディオ)(3913)は、その日の寄り付き5580円に対して、悪材料も出ていなかったのに突然株価が大きく崩れ、その日の終値は4445円で、寄り付き値からあっという間に20・4%も下げてしまった。このような事はさすがに早見も経験が無い。
これでロスカットラインに届いたわけで、直ちにその日の夕方にFAXやメール会員、および電話やインターネット有料情報サービスで「ロスカットラインに届いたので、残念だが損切り手仕舞い売り」というコメントを出した。その後一旦持ち直す場面もあったが再び売られ、12日には3340円まで更に大きく下げてしまった。しかし、2割値下がりしたところで損切りをしていればそれ以上の大きな値下がり損は回避できたわけだ。
このように、株式投資は利益が保証されているわけではなく、突然どのような理由によって株価が大きく崩れるか、一寸先は闇であることを承知しておかなければならない。だからこそ致命的な損失や長期塩漬けを防ぐためにロスカットルールを決めて見込み違いに対応しなければならない。
今回のsMedio(エスメディオ)は早見にとっても無念な結果でもあったが、ロスカットルールを守ることの重要さが改めてご理解頂けると思う。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。