ステンレスや電池材料に使われるニッケルの価格が再び上昇してきており、約4ヵ月ぶりの高値になってきた。
ニッケルの生産で世界全体の約2割を占めるロシアで、鉄鋼や非鉄金属に対する大幅な輸出関税の導入が決まったことが理由だが、ニッケルの先高期待が更に強まるようだと、ニッケル相場の上昇が業績を押し上げる住友金属鉱山(5713)や大平洋金属(5541)の株価を刺激するか注目される。住友金属鉱山は2月高値、大平洋金属は2月と5月高値でダブル天井のような形だったが、まだ底打ちの気配は出ていないので、成り行きを見守っていこう。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。