今週は2月の米求人件数が約2年ぶりの低水準に落ち込み、米国の景気後退懸念が一段と強まってきた。このため米市場では10年国債の利回りが7カ月ぶりの水準に低下。逆にNYの金相場は1年1ヵ月ぶりの高値になっている。次回5月のFOMCでの0.25%利上げが最後で、いよいよ利上げ停止が織り込まれてきている。
東証に上場している最大の金ETFであるSPDRゴールドシェア(1326)の月足チャートを見ると、昨年4月以降2万3600円台が上値抵抗ラインになっていたが、3月相場でこれをついに11カ月ぶりに突破して。大きなブレイクアウトの形になった。3月の東京セミナーでも金相場について強気の話をしたが、押し目買いの上昇トレンドが続くとみられる。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。