毎年大発会の終値で値上がりした銘柄の中で、最も売買代金が多いものを一番人気銘柄として、その年の相場の方向性を占う上で注目している。
今年は日経平均が大発会で6年ぶりの大幅安になった中で、日立が見事に逆行高で一番人気銘柄となった。日立は、日本の産業界に隅々まで関わっている巨大企業であり、小さな部品から原子力に至るまで、まさに経済の屋台骨といえる企業だ。その意味ではトヨタ等より日立が一番人気となったのは非常に象徴的で、アベノミクスにより日本経済と日本の株価が劇的に復活したこの1年間のトレンドがこれからさらに成熟、発展していく方向性を示唆していると見ている。
既に、当社のメールやFAX会員には昨年末のうちにパナソニックを仕込んで頂き、これがまた大発会から見事に逆行高であったため、あえて直近最高値にある日立を公式には買い推奨しなかったが、昨年末にコメントしていたように、大発会一番人気銘柄が何を投資家に示唆しているかを読み取ることができる。
今年の日本経済や株式市場は、一時的な波乱があっても上に向かうトレンドに変わりなしと見ておこう。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。