昨年10月に京都大学の山中教授がiPS細胞でノーベル賞を受賞したところからバイオ関連株に火がついた。
その中心となったタカラバイオ(4974)は10月5日の安値415円から10月17日に1010円まで急上昇して、第一段階が終了していた。
文部科学省は今年度の補正予算で再生医療や新薬開発の切り札と見込まれるiPS細胞の実用化研究に約200億円の予算を要求する。京都大学などを対象に研究を促進させるための支援をしていくが、2020年には世界全体で1兆円を超す大きなマーケットが生まれると見られており、今後様々な機器類など関連企業の動きも更に活発化していきそうだ。
ただ、やはり株式市場においては出来るだけ川上のベンチャー的な銘柄の方が買い人気を集めやすいと思われる。その筆頭はやはりマザーズのタカラバイオとなるだろう。そのほか再生医療の関連では昨年10月からタカラバイオと共に取り組んだメディネット(2370)、コスモ・バイオ(3386)などに引き続き注目していくべきだと考えている。直近でタカラバイオやメディネットの株価が明らかに復活してきているので、第二段階の上昇局面が始まったと見ている。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。