このところ新規入会する方が急増しているので、前回の当コラムではロスカットルールを厳守するよう改めて呼びかけた。
早見は推奨銘柄については最悪の場合、推奨時点から2割値下がりした場合にはドクターストップということで直ちに損切り、手仕舞いを指示している。ただし、これは最悪の場合であり、実際にはそこまで下がらないうちに小幅の損失でチャート的・テクニカル的に判断して損切り指示を出すケースが圧倒的に多いが、各自の買い値に対してのロスカットラインはしっかりと決めていくことが必要だ。ルールは守ることに意味がある。
一方で、値幅だけではなく時間的な問題もある。週一回発行のレポートでは比較的ある程度期間をかけての投資で成果を上げていくように考えているが、信用買いをしている場合には原則として買った時点から1ヵ月以内に決着をつけることが望ましい。特に見込み違いになった場合は大きな値下がりになっていなくても、ただいたずらに時間をかけて持続しても無駄であり、機会損失を被ることになる。現物でもそうだが、特に信用買いの場合には原則1ヵ月、長くても2ヵ月程度で損切りのけじめをつけていくべきだ。特にロスカットルールも守らず、更に持続し続けて、大変な損失を被り致命傷を負うケースが投資家の間にはよくあることだ。株式投資は利益が保証されているわけではないので、思うようにいかない場合にはロスカットルールに従うことが大切である。
ただ、大きな上昇相場に乗れている場合は、その上昇トレンドが明らかに大きく変化したことが分かるチャート的・テクニカル的な変化が出るまで、徹底して持続することも投資戦略の1つである。問題は見込み違いになった時の対処だ。波に乗っている時は意地を張るのも有効だが、見込み違いの時に意地を張ると致命傷になりかねないので、注意して頂きたい。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。