相場は相場に聞け2014.11.14

前回の当コラムでは、改めてロスカットルールを厳守することの大切さを書いておいた。

材料にこだわったり、銘柄に惚れこんでしまうと売るべき時に売れずに致命的な大損を被ったり、長期塩漬けになることが良くあるので、どのような銘柄にせよ、最悪の場合でも自分の買い値から2割下がった時には見切りをつけて手仕舞い売りをしていかなければならない。

一方これは逆の意味でも重要だ。すなわち、自分の考えにこだわってしまうと、買うべき時に買うことができず大きな値上がりの利益をみすみす逃してしまうこともまた個人投資家にはよくあるパターンだ。

例えば、日銀がここで動くはずがないと思い込んでいた人は、突然日銀が追加緩和に踏み切った時に素直に買い出動出来ればよいが、今までの考えが邪魔をしてつい出そびれてしまう人もいただろう。

あるいは消費税再増税延期についても、そのようなことは絶対にあり得ないと思いこんでいた向きは、このところ解散総選挙、増税延期ということが連日報じられているが、そんなはずはないと決めつけてしまい、買い出動することが出来なかっただろう。

このようにどのようなことであれ、良くも悪くも、こだわったり、決めつけたり、惚れこんでしまうと、自分を締めつけてしまい、現実の株価の変化について素直に受け止めることができなくなる。その結果、思わぬ大損を被ってしまったり、大きな利益をみすみす逃してしまったりする。

相場の世界は理屈通りにはいかない場合がある。だからこそ昔から「相場は相場に聞け」という言葉があるわけで、現実に株価がどのような動きをしているかによって判断していくことが重要だ。

※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。

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