早見はアベノミクス相場が始まる以前から、金の時代が終わり、これからは米ドルの歴史的底値買いをしていくべきだと呼びかけて、1ドル70円台から米ドルMMFを買い出動させていた。かつて金の歴史的底値のところで買い推奨したが、それと同じように米ドルに買い出動して頂いた。もはや言うまでもなく、その読みがずばり的中して、早見が呼びかけたところから今年の125円台まで大幅な円安ドル高になって行った。
しかし外貨建てMMFの売却益はこれまで非課税だったが、2016年から20・315%の課税がなされる。したがって歴史的底値の水準から、ここまで米ドルMMFに投資して大きく含み益を抱えている投資家にとっては、この税制面から年内に米ドルMMFを売却して利益確定しておく事をお勧めする。
もちろん来年以降も特定口座に組み入れて保有することは可能だが、今年に入ってからの日銀や政府のスタンスを見ると、125円よりも更に円安が進むことは望んでいない事がハッキリと見てとれる。
したがってこれ以上米ドルMMFを保有していても大きく含み益を伸ばすことは事実上不可能と判断するので、それなら年内に売却して利益を確定しておく方がよいと思う。
来年はまた非常に大きな投資作戦を考えて行かなければならないので、米ドルから他のものにと目を切り替えて行こう。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。