原油相場の大幅な下げに引きずられる形で商品市況全般に崩れが目立っていた。プラチナも今週東京市場で1グラム3147円まで下げて、2009年2月以来約7年ぶりの安値を付けた。ただこの下げで国内の投資家の間には値ごろ感が台頭してきており、逆張りでプラチナを買う投資家が増えてきている。
東証に上場されている三菱UFJ信託銀行の純プラチナETF(1541)の資産残高が90億円を超えて、1年前に比べ3倍以上に増えてきた。純プラチナETFは2013年2月の上場来高値5190円から今月12日の安値3060円まで41%も値下がりしており、11月以降月間出来高も上場以来最高ペースに増えている。今後の長期的な投資対象として研究を始めておくとよいだろう。
ただし原油相場がまだ下げ止まっておらず、プラチナも大底に届いたとは言えないので、現状では早とちりせず、しっかりと状況を見極めて行くようにしよう。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。