前号の当コーナーでは金相場は2月にひとまず高値を付けて調整に入りやすい季節的なパターンがあることを指摘した。案の定、今週に入ってから金相場は急反落してきている。
一方、原油を巡る産油国の間の動きにもようやく変化が出て来た。サウジアラビア、カタール、ベネズエラ、ロシアが原油の生産量を現状で固定することが決められた。もちろんこれにより原油相場が直ちに大底打ちと判断できるほど生易しいものでは無い。実際NYの原油相場もその後急反落するなど不安定な動きになっている。
とはいえ原油相場がついに26ドル台まで下落して、ようやくこれまでには無かった産油国の間の動きが出て来たのも事実であり、今後更に踏み込んでいけるかどうか要注目だ。
早見は既にセミナーの場で原油についても詳しくお話してきたが、現時点ではまだ原油のETFやETNには一切買いはお勧めしていない。引き続き今後の変化を見極めるために注意深く様子を見ていこう。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。