5月相場で新興市場の人気株から大暴落するものが出て、個人投資家に大きな打撃を与えた。マザーズのブランジスタ(6176)が、上場来高値1万5850円から4685円まで約70%もの下落率に達したほか、JIG-SAW(ジグソー)(3914)が上場来高値2万3920円から8480円まで65%下落、そしてアキュセラ(4589)が、5月25日の上場来高値7700円から5月31日の安値1990円まで74%も下落というように、大変な大崩れとなった。
株式投資は利益が保証されているわけではないので、必ずどこかで損失に見舞われることがあるが、特にこのような大暴落に直面した場合は速やかに手仕舞いをするロスカットルールを厳守していないと大変なことになってしまう。
ブランジスタやJIG-SAW(ジグソー)にしても、推奨銘柄ではないが、早見が日頃から提唱している、万が一最悪の場合でも自分の買い値から2割下げた場合はドクターストップとして直ちに手仕舞い売りをするというルールを守っておれば、致命的な損失は回避出来ていたはずだ。
大地震と同じで、突発的な悪材料や相場の流れの急変により、いつ、どこで、どのような波乱に見舞われるか、予測が困難なのが株式投資の世界であり、だからこそ自分の身を守るためにロスカットルールを日頃から決めて、きちんと厳守していくことが何よりも重要となる。5月相場でのこうした新興市場の株の大暴落を教訓にしていこう。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。