個人投資家の人気を集めてきた新興市場だが、今週日経平均と共に大きく崩れた。特にマザーズ指数は、14日の下げ幅が2006年7月18日以来、約10年ぶりという暴落状態となり、2ヵ月ぶりに1000ポイントの大台を割り込んだ。
今週は週足のMACDもデッドクロスしたが、アベノミクス相場が始まった2012年末以降を見ても、週足MACDがデッドクロスすると、一時的な反発場面はあっても、結局更にまた一段安になっていくのが毎回繰り返されてきた。今回は特に約10年ぶりの下げ幅という大きな崩れであり、要注意だ。
ジャスダック平均も今週は2月の安値と4月の安値を結んだ右上がりのサポートラインをやはり下に突き破ってしまい、壊れた形になっている。
個人投資家にとっては新興市場の小型株による短期値幅取りは非常に魅力的であったが、このようにチャート的には明らかに壊れた形になってしまったので、注意を怠れない。
■東証マザーズ指数 週足
■日経ジャスダック平均 日足
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。