世界的な一大ブームを巻き起こしている任天堂(7974)の「ポケモンGO」がいよいよ日本でも配信されることになり、株式市場で今後の成り行きに関心が高まってきている。
任天堂の株価は、7月6日の安値1万3835円から19日の高値3万2700円まであっという間に2・36倍に跳ね上がった。これで2010年4月の高値3万2950円に近付いたわけで、今月の月足チャートは巨大な陽線を1本立てており、月足MACDもゴールデンクロスしてきた。
19日には個別銘柄の売買代金として、2013年の東京電力の記録を塗り替え、過去最高の大商いになっており、盛り上がり方が半端ではない。
日本での配信開始ということで、目先的には材料出尽くしのパターンになりやすい場面だが、このゲームを開発したアメリカの「ナイアンティック社」に任天堂が出資していることで、今後ナイアンティック社のIPOへの思惑がある。
更に、任天堂そのものにも日経225やJPX日経400指数に採用されていない事で、株価指数組み入れへの思惑も出てきそうだ。
FAX会員やEメール会員向けの配信や有料情報では、19日に最高値をつけた後にひとまず手持ち株の一部利食い売りを指示して、目先の材料出尽くし・下げ波乱に備えたが、大きな相場に突入したとなれば、まだまだ目が離せないと思う。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。