10月16日に投票される新潟県知事選挙に絡み、柏崎刈羽原発再稼働への思惑から、9月21日に週刊レポート会員に対して東京電力(9501)を買い推奨した。
現職の泉田知事が出馬しない事を表明したが、今回の選挙では前長岡市長の森民夫氏が自民党と公明党の推薦を受けて既に出馬表明をしている。これに対して原発再稼働反対の立場をとる野党側は、民進党が自主投票を決めたが、再稼働反対派からは米山隆一氏が出馬を表明した。しかし米山氏を擁立したのは共産、社民、生活の3党であり、民進党は自主投票なので状況としては余程の風が吹かない限り森氏が自民・公明の応援を受けて優位に戦いを進めるのではないかと期待される。
東京電力の株価は先週5週線と13週線がゴールデンクロスしてきた。今月このままで行くと月足チャートは8月の最安値に続いて2ヵ月連続陽線となり、これは昨年8月に939円で天井を打って以降ここまでの下げ過程で初めてとなる。一目均衡表でも28日までで5日連続雲の上で動いており、これもこの1年間では初めてだ。10月の県知事選挙に向けて東京電力への注目度が更に高まって行くのではないかと見られる。
■東京電力HD(9501) 月足
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。