昨年7月~9月にかけて、株式市場では電線地中化関連株が買い人気を集めた。その後国会でついに「無電柱化促進法案」が成立して、完全に国策に乗る形がハッキリしたが、年明けも支援ニュースが相次いでいる。
中でも1月7日の日経新聞電子版で、東京都が無電柱化にあたり市区町村の費用負担をゼロにする補助金を創設する方針が報じられた。負担分全額を都が肩代わりし、都内各市区町村の道路を積極的に無電柱化する後押しをしていく。
国土交通省も、災害時の緊急避難道路に指定されている地方自治体が管理する道路について、17年度以降は原則として電柱の新設を禁止する方針を固めた事が昨年打ち出されており、いよいよ全国での無電柱化が加速されていくことが期待される。
関連銘柄の代表格は東証2部のゼニス羽田HD(5289)だが、12月5日の高値340円から12月下旬に298円で3回安値をつけてガッチリと下げ止まっていた。1月10日には327円まで戻しており、これで直近の下げ幅の約6割を戻しているので、出直り相場への期待が次第に高まってくるかもしれない。
■ゼニス羽田HD(5289) 週足
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。