かねてからセミナーやラジオNIKKEIの番組などでもお話してきたことだが、世界の歴史が大きく変わる激動期に入っており、何が起きてもおかしくはない情勢にある。昨年6月のイギリスのEU離脱、11月のアメリカ大統領選挙でのトランプ氏当選というように、今までの常識的な見方を次々に覆す流れになっている。
今年はこの後5月にフランスの大統領選挙が控えており、9月はドイツの総選挙もある。そして早ければ今年夏以降にトランプ大統領が訪日する方向で話も進められている。
こうしたスケジュールの中で、今まであれば「そのようなことはありえない」と大多数の人々が考えていたような事柄が次々にひっくり返されて、全世界に衝撃が広がっていくような大変化を見せることは十分に考えられる。したがって、昨年以上に今年は更に「そのような事はありえない」というのは禁句であり、「何が起きてもおかしくはない、常識が覆される」と常に考えていく必要がある。
セミナーでも、「今年の株式投資は貴族のような上品なやり方ではなく、野武士のように荒々しく行っていく必要がある」とお話をしておいたが、荒々しくというのは「無茶なこと」という意味ではなく、「大胆に常識を否定する勇気が必要である」ということだ。改めてしっかりと肝に銘じておこう。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。