前回のコラムで、ドル円の週足チャートが直近111円台の安値をつけて陽線つつみ足の形になり、2月に111円60銭台でダブル底の形を確認して調整完了を示唆している事をコメントしたが、3月10日に115円50銭台で円安がピークアウトして、その後急速に円高が加速してきた。
今週はトランプ大統領の政権運営に対する行き詰まり不安も表面化して、110円60銭台まで円高となり、2月の111円60銭台の強力な下値抵抗ラインを下に突き破ってしまった。つまり直近の円安はダマシであったことになり、チャートは壊れた形だ。
朝鮮半島情勢の緊迫化も懸念材料ではあるが、チャートが壊れた以上、ドル円からはひとまず手を引くべきだろう。
■ドル円 週足
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。