一頃、外国人観光客の急増による国内でのインバウンド需要の高まり、いわゆる「爆買い」が注目された。その後、国内での爆買いは鳴りを潜めた形になっていたが、買い物の舞台がインターネット経由で中国から日本の通販サイトでの爆買いに移ってきたことが浮き彫りになってきた。
これは、日本を訪れた中国人が帰国後に気に入った商品をネット通販でまとめ買いするケースが増えているためだ。2016年のネット経由の購入金額は1兆366億円で、前年比30・3%の大幅な増加となっている。
一方、中国人観光客が日本国内で買い物をした金額は2016年が1兆4754億円だったので、今の勢いだと今年以降、ネット経由の買い物額が追い抜く可能性が出て来た。
株式市場でも越境ECの関連銘柄が一頃注目を集めた時があったが、今後再び注目度を高めてくる可能性がある。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。