4月の有効求人倍率は1・48倍で、1974年2月以来、実に43年2ヵ月ぶりの高水準となり、バブル景気の時に最高を記録した90年7月の1・46倍を上回った。企業の人手不足感が一段と強まっている。
特に製造業は新規求人が前年同月比7・9%増で、自動車やスマホ関連の企業を中心に人手不足感が強まっている。
株式市場でもこうした状況を背景に、関連銘柄に注目する動きも出てきているが、製造業への人員派遣や請負大手のUTグループ(2146)が特に要注目だ。主力の製造業への派遣が電機や自動車業界向けに好調で、17年3月期の営業利益は34億1300万円で、前期比38・6%増益で着地した。
18年3月期の予想も会社四季報春号では37億円、19・4%増益見通しだったが、会社側は42億円、23%増益に上方修正を発表した。
株価は5月30日に上場来高値の1758円を付けたが、大きな上昇トレンドに崩れは見られない。推奨銘柄には取り上げていないが、今後の動きが注目される。
■UTグループ(2146) 週足 ※推奨銘柄ではありません。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。