かねてから投資家や市場関係者の間では、非上場の自動運転関連ベンチャー企業であるZMPの動向が注目されていた。
昨年12月に新規上場予定で、公開価格の値決めを行なうという土壇場で顧客情報の流出を受けて、上場申請を取り下げ、市場にショックを与えた事が記憶に新しい。
そのZMPが6月12日に第三者割当増資を行ない、15億円の資金を調達することを発表した。会社側は割当先7社の社名や新株発行数など詳細は明らかにしていないが、この増資発表を受けて、またZMPの上場問題が思惑として浮上してくる可能性が出てきた。
前回昨年12月に投資家を裏切るような上場取りやめを行なったことがあるので、迂闊に信用することは出来ないが、株式市場ではこの問題が関連銘柄への物色として広がってくるかどうか注意深く見ていきたい。
ZMPに対しては強い不信感があるので、振り回されないように注意すべきである、ということは付け加えておきたい。
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。