日経平均は総選挙で自民党が勝利し、値上がりに弾みがついてきた。安倍政権は2012年12月から現時点で4年11ヵ月の長期政権になっている。
戦後の総理大臣在任期間中の日経平均の上昇率をみると、中曽根政権の時が5年間で188・9%上昇した。安倍政権下では現在約120%の上昇率となっている。このままでいくと安倍政権は中曽根首相の在任期間を抜いて、更に長期政権になる可能性が大きい。
更に過去をさかのぼると、佐藤政権の1964年11月から72年7月にかけても207・1%上昇しており、中曽根、安倍、佐藤の三大長期政権の下で日経平均の上昇率が際立っている。政治が安定し、その安心感が株高に繋がりやすい傾向が見て取れる。
今回の場合は特に中曽根政権の時と同じく、政治が主導して経済の構造改革を進めていこうという大きな流れであり、以前からその重要さを指摘してきた。それがまさに現実のものになっているので、今回の株高では日経平均がバブル相場の史上最高値からの下げ幅の半値戻りという大きな節目を達成する可能性が大きいと見ている。
■日経平均 月足
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。