ドル円は2015年6月に125円台で円安のピークを付けた後、2016年12月に118円台の戻り高値、昨年11月に114円台の戻り高値というように、高値を切り下げる形になっていた。これらを結んだ右下がりの大きな上値抵抗ラインを抜けていなかった。
逆に2012年9月の底値77円台がアベノミクス相場の円安トレンドの始まりだったが、これと2016年6月の安値99円台を結んだ右上がりの大きなサポートラインが作られていた。しかし今年2月にこのサポートラインを下回り、トレンドの変化を確認した形になっていた。
その後3月に104円台まで下げた後、5月は111円台まで戻したが、依然として壊れたトレンドを覆すには至っていない。
例年夏場は円高になりやすいとも言われるが、世界的な貿易戦争の激化などリスク要因が色々とある中で注意が怠れない。
■ドル円 月足
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋・追記したものになります。