前回の当コラムでは日米の株価が10月に月足陰線つつみ足で崩れたことを指摘したが、日経平均の月足チャートを見ると2016年の底値から作られていた右上がりの大きなサポートラインを今月完全に下に突き破り、尚且つアベノミクス相場での最高値で月足陰線つつみ足となり、大きな変化を見せた。
この右上がりのサポートラインだが、アベノミクス相場の実質スタートになった2012年11月の安値と、2014年10月及び15年9月の安値を結んだ大きなサポートラインもあったが、これを下に突き破ったのが16年1月で翌2月に更に一段安になり、結局15年6月の高値から16年2月の安値まで約29%値下がりしてようやく下げ止まった。
今回も今月サポートラインを下に突き破ったばかりであり、短期的な反発は当然として、大きな捉え方からすれば引き続き油断が出来ないので、その点はしっかりと頭に入れておこう。
■日経平均 月足
※こちらのコラムは会員向けレポートから抜粋したものになります。